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2023.01.06

今後のロジスティクスに必要なDX活用法!最新ピッキングシステムをご紹介!

ピッキング

ピッキングシステム

手作業でのピッキングはもう古い?
ピッキングの正確性や効率化を目指すための「デジタルピッキングシステム(DPS)」についてご紹介します。

(1)ピッキング・ピッキングシステムとは

ピッキングとは、倉庫内でリストに指定された商品を集める作業です。そしてピッキングシステムとは、ピッキング作業を効率よく行うための仕組みです。ピッキングシステムは大きく分けて2つのタイプに分けることができ、①人のピッキング作業の手助けをするタイプ②ピッキング作業そのものを自動化するタイプの2つです。大規模倉庫になるほど、商品の種類や数量が増えるため、人的ミスや作業効率の低下が懸念されます。ピッキングシステムの導入は、作業効率を大幅に向上させるとともに、人的ミスを軽減させます。

(2)デジタルピッキングシステムとは

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デジタルピッキングシステムとは、デジタル表示器を利用しピッキングを支援するシステムです。商品が保管されている棚に取り付けられたデジタル表示器のランプが光ったら、その表示器の場所へ行き、表示器の指示に従って指定された場所から指定の数量を取り出します。商品がわからなくても、表示器に従うだけで正確にピッキングができるため、未経験者でも作業がしやすく作業時間の短縮につながります。作業の負担が少なくなるため、作業員の定着度も高くなることが期待できます。

デジタルピッキングシステムの構成機器

デジタルピッキングシステムは、ピッキングする商品の位置を知らせるランプと数を表示するディスプレイを持つ表示器、バーコードやQRコードを読み取るバーコードリーダー、デジタルピッキングシステムの頭脳と言えるシステムを制御する制御用パソコン、制御用PC・表示器・バーコードリーダーをつなぐコントローラで構成されています。バーコードリーダーで情報を読み取るとコントローラを通して、表示器のランプの点灯と数量を表示させる仕組みです。

(3)デジタルピッキングシステムが活躍する場面は?

「少量多品種の商品を混乱することなく管理したい」、「手間と時間が掛かる商品のピックアップを迅速かつ正確にしたい」このような場面でデジタルピッキングシステムが活躍します。

コストカット

ピッキング作業が自動化されたことで、一人一人の作業量を増加させられます。また作業が標準化されることで、新人でも簡単なトレーニングのみで即戦力として活躍でき、仕事の引き継ぎもはるかに短い期間で行えます。また、デジタル機器の導入は、人的ミスを大幅に減らすことが可能となります。今までの紙に出力した商品リストでの作業では、読み違いや見落としなどのミスが問題になりましたが、これらのミスが大幅に軽減されます。情報を読み取ったデジタル表示器のランプが商品の場所と数量を教えてくれるため、表示を見ながら作業をするだけで生産性を高め、ミスを減らすことでコストカットにもつながります。

スピードアップ

伝票やリストを基に手作業で行うピッキングは、商品とリストを1つずつ照合しながらの作業で、手間がかかる上、どうしてもミスが起こりがちでした。しかし、ピッキングシステムの導入を行うことで、リストを見るという手間がなくなります。また、ライトの点灯で商品の場所を示してくれるため、探す手間がなくなり、作業時間の短縮につながります。

(4)デジタルピッキングシステムを導入するメリット

在庫管理や仕分け作業時、そして働き方改革を進める中、日々各倉庫ではさまざまな問題が発生しています。企業努力で作業効率を上げることはできますが、デジタルピッキングシステムを導入することで、さらに働きやすい職場に変身させることができます。

ペーパーレス化によるコスト削減

今までの紙の伝票やリストでは、準備にも時間と手間がかかります。紙を見ながらの作業では片手で紙を持ち、もう片方で作業をすることになるため作業効率が悪くなります。バーコードリーダーを使えば、機械でコードを読むだけで商品の場所と必要数を表示できるので、紙のリストが必要なくなります。作業途中に無くすこともなく、作業後に紙を残す必要もないため、保管する場所をとらずコストの軽減にもつながります。

ヒューマンエラーの防止

今までのピッキング業務では、人の手を介する部分が多々あるため人為的ミスが発生しました。紙のリストでは読み間違いや紛失といった問題、商品の取違いや数量間違いも起こります。これらの問題解決にデジタルピッキングシステムが役立ちます。作業の大部分を機械化するため、読み間違いや商品の取り違えがなくなります。商品の場所や数量を機械で知らせることにより作業が進められるため、作業者の熟練度にも左右されず作業の流れが滞ることもなくなります。

(5)ピッキングロボットを走らせて、倉庫の最適化を行いましょう

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物流倉庫でロボットの導入が進んでいるのは、慢性的な人手不足があるためです。さまざまな業界で人手不足が問題になっていますが、その中でも特に物流・配送業界の人手不足は日々加速しています。物流件数は増加しているにも関わらず、現場の人員は一向に増えません。少ない人員で仕事を回さざるを得ないという状況は、請け負える量をはるかに超えた仕事量になり、配送の遅れをもたらします。このような背景の中、人員不足問題の解決策としてロボットの導入が注目されています。倉庫内での効率のよい作業と、快適な作業環境を作るために物流現場でのロボット化はこれからより必要とされるでしょう。

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