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2022.03.24

ピッキングシステムの種類・性能をわかりやすく解説します!【まずはこれを見よう】

ピッキング

ピッキングシステム

作業者の熟練度によってスピードに大きな差が出るピッキング作業。倉庫内業務を効率化するには、まずはピッキング作業を効率化することがいちばんの近道かもしれません。優れたピッキングシステムは、全員の作業スピードを大幅に上げ、不慣れな作業員でも熟練者と同等のピッキング作業が可能になります。今回は、ピッキングシステムについてわかりやすくまとめてみました。

(1)ピッキングシステムとは?

ピッキングシステムとは、倉庫内に保管した商品を探し、集めてくるピッキング作業を自動化するシステムです。特定の商品を探したり集めたりするピッキング作業では、多くの時間とコストを消費します。ピッキングシステムは作業を自動化することで、これまでの課題を解決し、さらなる生産性と効率化を実現します。

(2)ピッキングシステムを導入する4つのメリット

ピッキングシステムを導入することの4つのメリットをご紹介します。それぞれのメリットが従来のピッキング作業から大きく改善します。

 

作業の効率化

ピッキングシステムにより、ピッキング作業の効率は大幅に上昇します。従来のリストによるピッキングでは、商品の保管場所の特定や保管場所までの移動、数量や部品の照合など複数の手順がありました。人が複数の手順を含んでいるピッキング作業を行うことは、効率が悪く、体力も大きく消費します。しかしシステムの導入により、ピッキング業務は簡単に行うことができるだけでなく、業務効率の上昇も可能にしました。システムがそれぞれの手順を自動で一括に行うことによって、作業者の負担も削減されます。

 

標準化

システム導入で、高い水準での業務の標準化を実現します。従来のピッキング作業では、熟練者と新人の間に、業務スピードの差がありました。しかし、システムの導入で高い水準での業務の標準化が可能になるため、新人でも熟練者以上の業務を実現できます。また、業務の標準化が実現することで、新人・バイト育成のコストも削減できます。これまでは新人・バイトに業務を覚えてもらうまでの間は、担当者をつけ時間とコストを費やしていました。しかしシステム導入により、ピッキング作業を教え込む必要がなくなりました。これにより、新人・バイトでも即戦力として現場で働くことが可能になり、業務面とコスト面の効率が大幅に上昇しました。

 

人件費の削減

システムでピッキング作業を自動化することで、必要な作業者数が大幅に減ります。従来のピッキング作業では、多くの人により作業が行われてきました。しかしピッキング作業の自動化により、必要な作業数を大幅に減らしながら効率を格段に上げることが可能になりました。これにより人件費の大幅な削減に成功しました。

 

ヒューマンエラーの抑止

ピッキング作業をシステムに依存することで、ヒューマンエラーの抑止が可能になります。人によるピッキング作業では、見間違いや経験による思い込みなど、多くの不安要素が存在しています。一方システムによるピッキングでは、不安要素がなく、正確に作業を行います。ヒューマンエラーは、対応に多くのコストと時間を消費するので、これらのミスを抑止できるピッキングシステムは、非常にコストパフォーマンスが高いです。

(3)ピッキングシステムの2つのデメリット

ピッキングシステムのデメリットをご紹介します。

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運用と管理する人材

ピッキングシステムには、運用・管理を行う人材が必要です。運用・管理が適切に行えない場合、ピッキングシステムの持つ性能を最大まで引き出すことはできません。しかし、これらは、運用・管理できる人材を数人育成・雇うことができれば、ピッキングシステムは作業者数を減らし、作業効率を上昇させることを実現するということです。

 

システム導入コスト

ピッキング作業の多くの問題を解決するシステムは、導入コストが高額です。また、導入にも一定の期間を必要とします。しかし、ピッキングシステムの費用対効果を考慮すると、導入コストはそれほど高くはありません。人件費など削減できるコストが多く、効率化や生産性の上昇も実現するので、長期的に考えると導入コスト以上のメリットは確実にあります。

(4)ピッキングシステムの種類と性能の紹介

ここでは、ピッキングシステムの種類と性能をご紹介します。豊富な種類により、お客様のニーズに合わせたピッキングシステムを、必ず見つけることができます。

 

バーコードを利用したピッキングシステム

バーコードやQRコードを読み取ることで、ピッキング作業を行います。バーコードやQRコードでピッキングを行うことにより、管理が容易になるだけではなく、ピッキングの精度が上がります。情報と商品の照合など、間違いやすい部分のところを正確に行うことが可能です。

 

RFIDタグを活用したピッキングシステム

RFIDタグと呼ばれる商品情報を記載したタグを使用し、無線で情報をやり取りします。ピッキングの際に、出荷の指示をされた内容と商品の照合が可能になります。これにより、間違った商品をピッキングすることがなくなります。

 

デジタルピッキングシステム

デジタルピッキングシステムとは、棚にデジタル表示器を設置することで、ピッキング作業の効率を上げるシステムです。作業者はデジタル表示器に従い行動するだけなので、楽に作業を進めることができます。また、デジタル表示器の指示通り作業することで、ヒューマンエラーの抑止が実現します。

 

タブレットピッキングシステム

タブレットピッキングシステムとは、台車にタブレット端末を設置することで、ピッキング作業の効率を上昇させるシステムです。操作盤がタブレットなので操作しやすく、新人でも容易に使用可能です。また、デジタル表示器などを棚に設置する必要がなく、タブレット上で全て表示されるところが最大の特徴です。

 

ピッキングカートシステム

カートに設置されたシステムが、作業者のピッキング作業をサポートします。リアルタイムでのサポートが可能であり、ピースピッキングの効率を大幅に上昇します。複数のオーダーに対してそれぞれピッキングや検品、仕分けなどができるのが特徴です。

(5)ピッキングシステムの導入を検討いただいてみてはいかがでしょか。

このようにピッキングシステムは、多くの性能・メリット・種類を備えています。ピッキングシステム一つの導入で、現場の環境を大きく改善することが可能です。これから先、システム化していくことは、避けられなくなっていきます。システム化に成功したところから生産性が上がり、業績が伸びていきます。システム化を目指したい方は、まずピッキングシステムの導入を検討してみてはいかがですか。

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