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食品の物流の作業効率を上げる冷凍自動倉庫とは?基礎までわかりやすく解説!
自動倉庫
冷凍自動倉庫
ネットで食品を購入する方が急増した現在では冷凍倉庫はなくてはならない存在となっています。しかし、冷凍倉庫内での業務は過酷なため、人による作業の効率はあまり良くありません。今後ますます食品の物流が拡大していく中、冷凍倉庫内での作業の自動化・無人化を進めることは大きな効率化につながります。こういった自動化・無人化ニーズを実現する、冷凍自動倉庫について基礎知識をまとめました。
(1)冷凍自動倉庫とは?
冷凍自動倉庫とは、冷凍環境に対応して業務の最適化を実現する自動倉庫のことです。一般的には、マイナス20℃以下で製品の保管を行います。冷凍倉庫内の業務は厳しい環境や条件により、非常に多くの課題が存在しています。冷凍倉庫内での課題は、人員不足や過酷な環境下での作業などです。ネットでの食品購入の流れなどが加速している令和において、人による冷凍倉庫内の作業はすでに限界がきています。冷凍倉庫は、人員不足や過酷な環境下での作業などの課題を解決します。ほかにも冷凍自動倉庫は、冷気ロスによる電力消費量の削減や格納効率の大幅上昇などを可能にします。近年冷凍環境内で、さらなる作業効率のアップやコストダウンが求められるようになり、それに伴い冷凍自動倉庫の導入は増々必要とされるようになりました。
(2)冷凍自動倉庫の需要が高まっている理由
冷凍自動倉庫は近年需要が急速に拡大しています。今までは、人による冷凍倉庫内作業でも十分需要に応えることが可能でした。しかし、近い将来には冷凍自動倉庫の導入が、必須になるでしょう。なぜ、そこまで冷凍自動倉庫の需要が高まっているのかについて、解説していきます。
コロナ禍におけるECサイトの利用→ウェブ上での食品購入の増加
コロナウイルスにより、ECサイトで商品を購入する人が非常に増えました。特に食品は、服やアクセサリーと違い、現物を見ないとわからないといったことがないので、食品をECサイトで購入するのに、抵抗がある方はほとんど見られません。また、コロナの影響で、外出や旅行が気軽にできない分、距離が離れたお店の商品が食べたい人は、ウェブ上で購入するようになりました。コロナによる影響は人々のウェブ上での食品購入を加速させ、その結果、冷凍倉庫内業務の効率化を、大幅に上昇させる冷凍自動倉庫の需要が、拡大しました。
需要拡大による人員不足
コロナによるウェブ上での食品購入の増加に伴い、冷凍倉庫内業務を行う人員が不足しました。人を募集しても過酷な環境下での業務に人は集まらず、集まった数少ない新人にも業務を覚え、慣れるまでに多くの期間とコストを費やします。冷凍自動倉庫は、人員をあまり必要とせず、業務の効率化の上昇を実現するので、需要が非常に高まっています。また、新人でも操作を簡単に行うことが可能なので、様々なコストの削減に大きく貢献します。
(3)冷凍自動倉庫導入のメリット
冷凍自動倉庫を導入することで、様々なメリットがあります。
メリットの一つ目は、スペースの最適化です。冷凍自動倉庫は高層化により、天井付近のデッドスペースを削減し、有効活用を実現します。従来と比較し、格納量を大幅に増量させることが可能です。格納量の増量が可能になったことで、倉庫の必要数が減り、大幅なコストカットが実現する可能性もあります。
メリットの二つ目は、過酷な環境下での労働の削減です。従来の人による業務では、少しの確認でも冷凍倉庫に入らなければできず、作業者に相当な負担がかかっていました。また、冷凍倉庫内と冷凍倉庫外の温度差から体調も悪くなり、作業のつらさとは違う環境のつらさに、音を上げる作業者も少なくはありません。冷凍自動倉庫では、人が倉庫内に入る必要がありません。すべての業務を倉庫外で行うことができるので、作業者の負担0で簡単・確実な業務を可能にします。また、人が立ち入る必要がなくなったことで、衛生面の不安要素が一つ減り、品質の向上が期待できます。
メリットの三つ目は、作業の効率化です。従来の人が冷凍倉庫内で作業することは非常に大変であり、一つ一つの作業に時間がかかっていました。しかし、冷凍自動倉庫を導入した場合は、入荷→保管→ピッキング、仕分け→出荷までの一連の業務の流れを、バーコードやコンピューター管理で行います。冷凍倉庫内でも一定のペースで自動作業するので、従来とは比較にならないほど、作業効率が上昇します。
(4)冷凍自動倉庫の導入を検討いただいてみてはいかがでしょうか。
ここまで冷凍自動倉庫のメリットや需要が拡大している理由を解説してきました。冷凍自動倉庫の需要の拡大は一時的なものではなく、これからも着々と続いていくでしょう。冷凍自動倉庫の導入は、これからの食品購入の流れにうまく乗るために必須です。生産性のアップに大きく貢献する冷凍自動倉庫の導入を検討いただいてみてはいかがでしょうか。