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2021.12.03

物流倉庫内の効率化を図る、三次元走行のピッキングシステムとは?

Skypod

効率化

物流の現場で「効率化」という言葉を聞きますが、具体的にどういったことを指すのか分からないということはありませんか?
この記事では、倉庫内作業の効率化を達成させる8つのポイントと最先端のピッキングシステムを紹介します。

(1)物流倉庫内の「効率化」とは?

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「効率化」という言葉を聞きますが、具体的にどういったことを指すのか分からないということはありませんか?

この記事では、倉庫内作業の効率化を達成させる8つのポイントをご紹介します。

倉庫内の整理整頓

倉庫内の整理整頓は倉庫内作業を効率化する上で、とても大切なことです。商品や器具などが置かれている場所を事前に決定し、作業者全員が把握することによってスムーズに作業を進めることができます。また、整理整頓をすることで、いつもと同じ行動とリズムが作れ、業務に集中できるため業務の効率化につながります。

業務の標準化の実施

業務の効率化を進めることで無駄な動きを減らし、最小限で最大の働きを発揮することが可能となります。業務のマニュアルなどを作り標準化を行うことで、個々の無駄な動きは減り、全員が理想の動きを継続してくれます。また、効果的な業務の標準化を行うためには、効率的な作業方法を検討し、マニュアル化することが必須です。

業務の標準化を実現できるもう一つの方法は、工場の自動化です。工場の自動化を行うことで、人がメインの作業からロボットがメインの作業になるため、作業のブレが無くなります。前者の方法は人での標準化であるのに対し、後者のほうはロボットでの標準化といえます。ロボットによる標準化の方が簡単に標準化を行えるだけではなく、人的ミスの発生を抑えることができます。

作業動線の短縮

倉庫内作業では商品を取り出すために探し回ったり、入庫作業を行ったりと倉庫内を歩き回ることが必要になる業務がどうしても発生します。その中で作業動線を短縮することは作業者の負担の軽減と時間の短縮にも繋がります。作業動線は出頻度の高い商品を入出荷しやすい場所に置く、また作業の順番に倣った設備の配置にしていく等、設備や商品の配置を変えることで短縮できます。

適切なピッキング手法の選択

商品に応じてピッキング手法を選択することは、倉庫内作業の効率化には欠かせません。ピッキングには「シングルピッキング」と「トータルピッキング」の2つがあります。シングルピッキングは1つの出荷オーダーごとにピッキングをする作業方法で、商品の種類が多く、出荷件数が少ない場合に採用されています。トータルピッキングは複数の出荷オーダーをピッキングした上で、仕分け場で出荷オーダー別に仕分けする作業方法です。商品の種類が少なく、出荷件数が多い場合に採用されています。

十分な作業スタッフの確保

繁忙期に十分な人数の作業スタッフを確保することも業務の効率化には必要です。時期、時間によって忙しさは大きく変わります。必要な時に必要な人数を作業に回せるようにシフトの調整、時間の調整をすることが大切です。

在庫管理システムの導入

在庫管理システムを導入することで作業効率を大幅に改善することができます。在庫管理システムの働きにより、わざわざ人が商品を探したり、在庫の数を数えたりする必要が不要になるためです。これらの作業は時間がかかり、作業者にとって大きな負担となっています。在庫管理システムはこのように、今まで多くの労力をかけていた在庫管理作業を瞬時に終わらせることが可能になるシステムです。

適切な在庫数を確保

適切な在庫数を確保することも効率化にはとても重要です。適切な在庫数の確保ができていない場合、不足した際に急いで発注するというマニュアル外の行動を行ってしまったり、在庫数が多すぎてもその分の在庫作業が増えてしまいます。商品の適切な在庫数を見極め、確保しておきましょう。

(2)課題を解決するには時間がかかる

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倉庫作業の効率化を行うには、整理整頓、作業方法の標準化と最適化、機器や管理システムの導入を行う必要があります。

また、その際には物量の変化や費用対効果なども考慮に入れ、倉庫作業全体で効率化を図ることが重要になります。

しかし、すべてを一気に変えようとすると膨大な時間がかかるため、上記のいくつかを解決へ導くツールをご紹介します。

物流ロボットシステムの導入

物流ロボットシステムは労働不足をはじめ、物流業界の様々な課題を解決することが可能です。物流ロボットといえば無人ですべての作業を行うイメージがあるかもしれませんが、人のやっていた作業を受け持ち、人と共に働く「協働ロボット」のニーズも高まっています。

ピッキング作業を受け持つGoods to Personと呼ばれる方式は、注文の入った荷物が格納された棚ごと作業者の元へと運ばれる仕組みを実現します。他にも人と働くことを意識して作られたロボットが数多くあり、こういったロボットは仕事を終えると所定の位置に戻り、充電をしたり、作業する人間との協調性を重視したAIを搭載しているものが多いです。

(3)効率化の課題を解決!?最先端ピッキングシステム「Skypod」とはどんなもの?

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Skypodとは商品の取出しを行う小型ロボットが、商品を作業者の元へ運ぶ「Goods to Person」方式を採用したピッキングシステムです。

物流システムの自動化の最先端は「物が人のいるところまで運ばれてくる」

Skypodのロボットは荷物をラックから取り出し、ピッキングステーションで待機する作業者のところまでその荷物を運んできてくれます。ロボットは前後、左右と床を自由に走行し、ラックから荷物を取り出す際には専用ラックに取り付けられたエレベーターで昇り降り可能なため、三次元的に荷物を管理することができます。ロボットを縦横無尽に動かすことで従来の作業者の移動をカバーし、物流の効率化を格段に飛躍させることができます。

ストレスからの解放

ピッキング作業は、大きい倉庫では膨大な労力がかかり、集中してミス無く仕事を続けることは困難です。しかし、Skypodを導入することで先述のような作業者の負担が取り除かれるため、ミスを軽減し、集中して作業を行うことが可能になり、サービス品質の向上や省人化につながります。

(4)進化する物流システム、GTP方式

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ロボットがものを作業者に運んでくるGTP方式は、このように作業者の負担を大幅に減らすことが可能な物流システムです。従来のピッキング方式では効率化が悪く、時間もかかる、さらには作業者の体力面・精神面での疲弊から人的ミスを起こしてしまうといったことがありました。これらの問題があるために、ピッキング作業は非常に大変な作業でした。しかし、Skypodは大変な仕事であるピッキング作業を簡単な作業にしてしまうだけでなく、生産性をアップさせることが可能です。

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