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2021.10.18

【Skypod】「前後、左右、上下」縦横無尽に移動するピッキングシステムで効率化を図る!

Skypod

効率化

Skypodロボットは倉庫内を「前後、左右、上下」縦横無尽に移動する3次元走行ピッキングシステムです。 高さ12mのラックからビンを取り出し、短時間でピッカーのいるステーションへ搬送します。 物流倉庫内での作業の大幅な効率化・自動化を実現する最先端のシステムを紹介します。

関連キーワード

(1)「前後、左右、上下」に移動するピッキングシステム「Skypod(スカイポッド)」と物流倉庫内の「効率化」

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倉庫を駆け回る物流管理システム「Skypod(スカイポッド)」は、小型ロボットがラックから荷物を取り出し、人間が待機するピッキングステーションまで運ぶピッキングシステムです。レーザースキャナーによって「前後、左右、上下」と倉庫内を自由に動き回り、荷物を運びます。

このシステムは、保管されている商品のすべてをコントロールし、インターネットで注文が入るとすぐにロボットへ指示を出します。指示を受け取ったロボットは速やかに商品を取り出しに走行します。

これを導入することによって、どのように効率化を図ることが出来るのかを説明します。

設備スペースの削減

平棚倉庫では荷物を格納する棚の高さが人の手の届く範囲となるため、保管効率が良くなく、天井にはデッドスペースがありました。しかし、Skypodではロボットが自動で棚を昇降し、荷物を取り出すので、高さ10mまで商品を格納することができるようになりました。この機能により、高さ10mの格納スペースを実現することで高密度保管が可能となり、その結果、デッドスペースを削減することができます。

また、小型なため、通路が狭くても十分に動くことができるので、広い通路を必要としません。

歩行距離や時間を短縮

従来は、作業者が保管場所まで歩き、商品を取りに行くという、とても労力がかかる方法での作業でした。しかし、Skypodでは床を走行する小型ロボットが商品を保管場所まで取りに行き、人が待機しているピッキングステーションまで運んでくれます。これにより今までの歩く時間、商品を取り出す時間が大幅に短縮されます。また、作業者はロボットが運んでくる商品の確認をする業務だけで済むため、疲労が溜まることが無く、 作業のスピードアップと効率化が実現できます。さらに、少ない人数で従来の作業を行うことが可能になるため、人件費の削減にもつながります。

物流業務の可視化

物流業務は、ピッキングステーションとSkypodロボットをコントロールする「Astar」によって管理されています。「Astar」は1台で最大100台までのSkypodロボットに指示し、管理するソフトウェアです。Wi-Fiで各機器と接続します。これにより在庫管理だけでなく、 出荷用の空きコンテナの供給・ピック完了コンテナの供給・ピック完了コンテナの排出を自動化します。「Astar」は稼働状況などを総合的に判断してからこれらの作業を指示しています。

生産性アップが可能

Skypodのピッキング速度は、1ステーションあたり1時間で最大毎時400行です。Skypod専用のバケットであるBINは複数の商品を区分けして運ぶことができ、最大積載量は30kgです。Skypodロボットは小型ですが、数十キロの商品を毎分240mで走行することが可能です。このロボットが複数あるため、ピッキングステーションまで迅速に商品を運んでいきます。 このようにSkypodを導入することで人とは比べ物にならないほどの作業効率を実現できます。

作業ミスの抑止/物流品質の向上

今まで行われていたリストピッキングでは、すべて人による手作業で行われてきました。ピッキングリストに記載されている商品名と数量を何回も確認し、倉庫内から商品を探すにはとても時間がかかる上、作業効率もよくありませんでした。さらに、このピッキング方法は手作業で行われるため、正確さやスピードはすべて作業者に依存することになります。こういった作業者に依存するリストピッキングでは、作業者の負担が大きいだけではなく、作業ミスも発生します。しかし、Skypodを導入することで作業の標準化が行われるため、作業者のスキルに依存しない環境を構築できます。 さらに、従来の手作業からシステムへ移行したことで、手作業によるミスの抑止が望めます。このようにSkypodは作業者の負担を軽くしながら作業効率のアップを実現します。

(2)「Skypod(スカイポッド)」の柔軟さが魅力的

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Skypodは倉庫のオーダーに合わせて構築を行うことができるため、一部だけ導入するなどの柔軟な対応が可能です。このように事業の大きさに合わせて導入することで、導入後の事業成長に合わせて随時拡大することもできます。従来のオートメーションシステムに比べて、エネルギー効率が80%少ないと言われています。

増設設計に対応

Skypodはラックとロボットの追加で簡単に増設が可能です。事業拡大に合わせてSkypodは進化する拡張性を備えています。従来のシステムでは、臨機応変な増設が難しいと言われていたため、Skypodのような拡張性を備えたシステムは将来の事業拡大に役立ちます。

他の物流システムと連携可能

Skypodは他の物流システムと連携させることにより、更なる物流の効率化・省人化を実現することが可能となります。

例えば、パレット自動倉庫→デパレタイズロボット→Skypod→シャトル倉庫→パレタイズロボット→出荷といった一連の流れを自動化することが可能です。

導入事例

「Cdiscount」「carrefour」といった海外の有名企業では既にSkypodが導入されています。

受注量が増えても、ロボットと棚を増やせば効率が上がるため、物流の環境変化に柔軟に対応できるのがSkypodの利点です。

(3)Skypodはあらゆる業界の物流倉庫に導入可能

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Eコマース/食品Eコマース/小売店/製造業/物流サービスなど、あらゆる業界の物流倉庫への導入に向いており、多様な効率化に貢献します。業務の効率化は品質向上・生産性アップなどの多大なメリットを生み出してくれます。

このように、Skypodは様々な業界の物流倉庫で活躍し、多様な物流ニーズに応えます。

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