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2021.12.03

ピッキングシステムを比較する際に、見るべきポイントはココ!

ピッキング

ピッキングシステム

ピッキングとは、倉庫内の品物を出荷するために必要な製品を集める重要な工程の一つです。このピッキングの工程における作業者の人的ミスを防ぎ、倉庫内の作業効率を向上するピッキングシステムとその比較ポイントについて紹介します。

(1)ピッキングとは

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ピッキングには、トータルピッキング(種まき方式)とシングルピッキング(摘み取り方式)の2種類があります。

倉庫の規模、商品の種類や数量など、現場の業務に合った方法で作業が行われます。

しかし、その作業には速さが求められるため、ピッキングシステムの導入が進んでいます。

トータルピッキング(種まき方式)

トータルピッキングは、複数の受注の商品をまとめて取り出した後、受注別に仕分け・梱包を行う作業方法です。出荷件数が多く、SKU(種類)が少ない場合に適しています。

シングルピッキング(摘み取り方式)

シングルピッキングは、1つのオーダーごとに商品のピッキングを行う作業方法です。オーダーの数だけ倉庫を往復する必要があるため、SKU(種類)が多く、出荷件数が少ない場合に適しています。

リストを使ったピッキングに潜むリスク

リストピッキングは、すべての作業を人が手作業で行う作業方法です。そのため、正確さ、作業スピードはすべて作業者に依存することになります。その結果、人的ミスが起こる状態に陥りやすく、ミスをした分の作業を取り戻すことに時間がかかります。

ピッキングシステムの導入で問題を解決

こういったピッキングの課題を解決するために使われるものが、ピッキングシステムです。ピッキングシステムを導入することによって、先ほどのリストを使ったピッキングに潜むリスクをすべて回避することが可能になります。

(2)ピッキングシステムとは

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ピッキングシステムとはピッキング作業をデジタル化することによって効率化を実現するシステムのことです。

ピッキング作業を効率化するための仕組み

ピッキング作業を効率化するためには作業を標準化・マニュアル化し、作業動線を改善することが必要になります。この課題を解決するのがピッキングシステムです。

ピッキングシステムは紙で行っていた「作業記録」・「作業指示」・「上位システムへの実績データの反映」をデジタルに置き換えます。アナログ作業をデジタルに移行することで作業の効率化を実現しています。このシステムの種類は、近年増加傾向にあります。

音声を用いたピッキングシステム

音声を用いたピッキングシステムは簡単な受け答えのルールを覚えるだけで作業ができます。機器の使い方を覚える必要がなく、手足を必要としないため、作業者は自由に業務を行うことが可能です。また、音声によるピッキングにより、棚や商品にバーコードを付ける必要が無くなり、容易に導入が行えるため、作業効率の改善が期待できます。

デジタルピッキングシステム

デジタルピッキングシステムはデジタル表示器を利用する作業支援システムです。ランプが光った表示機の場所に行き、商品を取り出すだけなので、商品を探す手間や人的ミスがなくなります。その結果、スピーディーかつ正確な作業が可能となり、作業効率の上昇に繋がります。

ロボット化

商品を入れた棚を自動的に運ぶロボットが物流の現場では活躍しています。ロボットの場合、人とは違い、たくさんの商品をどんどん運んでいくため、作業の効率が格段に上がります。ロボットを使うことで作業効率を上げながら人件費のコストダウンを実現します。

(3)ピッキングシステムを導入する5つのメリット

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ペーパーレス化による作業効率化

ピッキングシステムを導入することで、今まで紙を使用していた作業のペーパーレス化を実現できます。これにより、手書きが原因で生じる作業者のミスをなくすことが可能になり、作業効率が上昇します。

人件費の削減

ピッキングシステムでの作業効率化により、一人当たりが行う仕事の量が格段に増えます。そのため、従来より少ない人数で、同等かそれを上回る仕事量をこなすことが可能になり、人件費の削減を期待できます。

ピッキング作業の標準化による生産性向上

ピッキングシステムの導入でピッキング作業の標準化を実現できます。システムが無い状態であれば、新人と熟練者のピッキング作業のスピードや正確さには大きな差が生じます。しかし、このシステムを導入した場合、全員が熟練者と同等の作業が可能になるため、生産性が向上します。さらに、新人を教育する手間と時間も不要になるため、人員の採用・教育にかかるコストはシステム導入前と比べ、大幅に削減が可能です。

作業ミスの抑止/物流品質の向上

ピッキングシステムを使用することにより、作業ミスの抑止や物流品質の向上が期待できます。システムがすべてを管理し、作業を行うため、ピッキングのミスや誤出荷のような人的ミスを未然に防ぐことが可能になります。人に依存して作業を進める場合、どこかでミスが生じることは、長期に渡って業務に携わっていると必ずあります。しかし、システムに依存した作業は仕組み通りに動くため、人的ミスが発生しません。このようにピッキングシステムは作業ミスをなくすことが可能であり、これは物流品質の向上に直結します。

実績管理の効率化

ピッキングシステムによって実績管理のデータをデジタルで保存することができます。従来は実績データを作業者が倉庫管理システムや在庫管理システムに入力しなければいけませんでした。しかし、システムの導入によって転換作業・入力作業時間の削減が可能になり、さらに管理業務の教育工数の削減を実現できます。

 

(4)物流倉庫の課題に合ったピッキングシステム導入を

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ピッキングシステムには様々な種類がありますが、それぞれ活躍することに適した現場があります。自社の物流倉庫にはどんなピッキングシステムが適しているのかを費用対効果、運用効率の点からよく検討した上で導入をすることが重要です。しかし、自社にとって最適なシステムを選ぶことは難しく、簡単に導入できる費用のものではないため慎重に検討する必要があります。こういった場合にはプロに相談するのがおすすめです。IHI物流産業システムではピッキングシステムの導入の検討に困っている方に最適の提案を行います。ピッキングシステムは倉庫内業務の生産性を大幅にアップさせるものなので、プロに相談し導入を進めていきましょう。

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